国内で初めて凍結保存からの卵巣機能回復に成功
抗がん剤治療で機能が失われる前に卵巣を摘出して凍結保存し、治療後に体内に戻して機能を一定程度回復させることに順天堂大学の菊地盤先任准教授らの研究チームが成功した。名古屋市で開催される日本産科婦人科内視鏡学会で6日に発表する。
若いうちに卵巣機能が低下する早発閉経の患者への移植例はあるが、がん患者への治療後の移植と機能回復の報告は国内初という。
移植を受けたのは悪性リンパ腫の20代の未婚女性。2010年に左側の卵巣を摘出し、1センチ角の組織片10枚を凍結保存した。
女性はその後、抗がん剤治療や骨髄移植により回復したが、右側の卵巣は機能が低下し、エストロゲンという女性ホルモンを作れない状態が1年続いていた。2012年7月に保存していた卵巣の組織片2枚を解凍し、右側の卵巣に移植した。
半年後、卵子を包む袋のような「卵胞」が発育したことが超音波で確認でき、卵胞がつくるエストロゲンの血中濃度も上がったという。
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