治療の影響で、味覚、嗅覚が変化することがあります。原因としては、味を感じる味蕾(みらい)細胞の減少や感覚の変化などが考えられています。
多くの場合、においにも敏感になっているので、においの強い納豆、肉、青魚などは控え、食器なども見た目にもおいしく感じられる工夫をしましょう。
また、口の中を清潔にし、乾燥させないことも大切です。
●塩味、しょうゆ味などを苦く感じたり、金属のような味に感じるとき
塩味を控えめにしたり、いろいろな調味料を使って、食べられそうな味を試し、だしを効かせたり、ごまやゆずなどの香りや、酢を利用して風味を添えると食べやすくなります。
●甘味に過敏になり、何でも甘く感じる
料理に砂糖やみりんを使わないで、塩、しょうゆ、みそなどで濃いめに味を付けてみたり、酢、ゆず、レモンなどの酸味を利用しましょう。汁物は食べられることが多いようです。
●味が感じられないとき
濃さを加減しながら味にメリハリを付けてみます。酢の物、果物などの酸味を利用し、食事の温度は人肌程度にすると食べやすいようです