●予防策 口の中を傷つけないように、歯ブラシは毛先のやわらかいものを使用し、強いブラッシングは避けましょう。毎食後と朝起きたとき、夜寝る前に歯磨きやうがいを忘れずに行い、舌の汚れ(舌苔)も落とすようにして、口の中を常に清潔にしましょう。治療前に歯科医による口腔チェックを受けておき、入れ歯の調整や虫歯の治療をすませておきましょう。 |
私たちが普段使用しているような歯ブラシとは違って、先端が毛ではなくスポンジでできている口腔用スポンジブラシがあることをご存知でしょうか?ドラッグストアの介護用品コーナーに置いてありますが、介護に関わったことがなければ存在すら知らない方が多いのではないでしょうか。正直、私も夫が悪性リンパ腫の治療を開始するまでは知りませんでした。
口腔ケア用品は毎日使う消耗品ですので、下の写真のように50本入りなどがおすすめです。他に紙軸タイプもありますが、濡れても使いやすいのはやはりプラスチック軸タイプですね。
また、ベッドの上にいるときに便利なのがウェットティッシュタイプ。これなら洗面所へ行くことなく、手軽にお口のお掃除ができます。
●口内炎の対策
口の中の状態を自分でもよく観察してみましょう。痛みが起こる前に、腫れぼったくなったり、ピリピリする感じを自覚することがあります。口内炎のできている場所や色、大きさはどうか、出血があるかどうか、味覚に変化はないか、舌苔が付いていないかも確認します。症状を和らげるのみ薬やうがい薬、塗り薬などもありますので、担当医や看護師に相談しましょう。
栄養や水分をとるための調理の工夫をします。やわらかく、水気の多い料理をくりましょう。味付けを薄くし、材料を小さく刻んだり、ミキサーにかけるなどして食べやすくすれば、かみやすく、のみ込みやすくなります。冷ましたお茶や水などをこまめにとり、口の中の乾燥を防ぎ、口の中の潤いを保つようにします。
体調を整えるためにも、ビタミン(特にビタミンB2)を多く含む野菜や果物をとり、バランスのよい食事を心がけます。疲労も避け、睡眠も十分にとりましょう。
●口腔乾燥の対策
近くに水や砕いた氷を用意しておき、こまめに口の中を潤しておきます。あめをなめたりガムをかんだりするのもよい方法です。