2011/11/01

リツキサン注での治療について

リツキサンとは

リツキサン(成分名: リツキシマブ)とは、がん化したリンパ球と正常リンパ球の表面だけにある、CD20というタンパク質にくっつくように作られたお薬です。がんを小さくしたり、広がるのを抑えたり、がんによる症状を軽くしたりします。CD20という目印があるものだけにくっつくので、従来の抗がん剤と比べると、正常な細胞への影響は少ないと考えられていますが、点滴時のアレルギー症状や白血球減少(詳しくは「白血球が減少するとどうなるの?」をお読みください。)などの副作用が起こることがあります。


注意が必要な副作用について

まれな副作用ですが、この様な症状が発現した際には医師・薬剤師・看護師へ至急ご連絡ください。
呼吸困難、じんましん、全身のかゆみを伴った発赤、眼や唇のまわりが腫れる、ふらふらする、冷汗、ドキドキするなど(アナフィラキシー様症状)


点滴時に注意すること

《症状》発熱、悪心、頭痛、かゆみ、ほてり、発疹、血管浮腫などのアレルギー様症状

*この様な症状が出た場合は、症状や経過を見て一旦中止したり、投与速度を遅くしたり、量を減らして投与を再開します。

リツキサン注を投与する30分前に、ポララミン2mg x 1錠、カロナール200mg x 2錠をお飲みいただいています。


その他の副作用について

●白血球減少
抵抗力が弱くなり、風邪のような症状が出やすくなります。うがい・手洗いを心がけましょう!
詳しくは「白血球が減少するとどうなるの?」をお読みください。



上記の内容は、夫が抗がん剤を投与するにあたり、薬剤師の方から頂いたものを少しだけ読みやすく改変したものです。