2011/11/16

IVAC療法とは

がん細胞は、正常細胞に比べて分裂増殖が盛んです。抗がん剤は、分裂増殖が盛んな細胞に作用します。正常細胞でも分裂増殖が盛んな細胞は、抗がん剤の影響を受けやすく副作用として現れてきます。
以下に、イホマイド(成分名: イホスファミド)、ベプシド(成分名: エトポシド)とキロサイド(成分名: シタラビン)による治療の副作用をご説明しますが、これらの副作用がすべての方に必ず起こるわけではありません。



起こりやすい副作用について


ベプシドによる副作用

●食欲不振・悪心・嘔吐
程度の差はありますが、ほとんどの方に認められる症状です。1週間ほど続きます。症状と時期に合わせて、あらかじめ吐き気止めのお薬を使い、対応します。

●脱毛
個人差はありますが、投与後2~3週間後あたりから毛が抜け始めます。抗がん剤治療が終了すれば、元の状態に戻ります。


●白血球減少・赤血球減少・血小板減少
白血球が少なくなると、病原菌に対する体の抵抗力が弱くなり、感染症を起こしやすくなります。赤血球が少なくなると、めまい、ふらつき、疲れやすさなどが起こることがあります。血小板が少なくなると、原因不明のあざ、鼻血、頭痛、歯肉の出血などが起こることがあります。

キロサイドによる副作用

●シタラビン症候群
38℃以上の高熱が出る、だるくなる、筋肉・骨が痛む、皮疹、喉の痛みなどがみられることがあります。シタラビン中止により、ほとんどの症状は軽快します。

●結膜炎・角膜炎
目の充血、目のかゆみ、異物感、目やになどの症状が現れることがあります。結膜炎の予防に0.02%フルメトロン点眼液を使用してください。めまい、ふらつき、疲れやすい、口の中やまぶたの内側の蒼白などが起こることがあります。


●下痢
1日3回以上の排便回数の増加や水様便が出ることがあります。症状が続く場合は、脱水症状を防ぐため水分補給を行ってください。症状に合わせて下痢止めを使うことがあります。


●中枢神経障害
不安定な歩行、昏睡、言語不明瞭、筋力低下などの症状が現れることがあります。投与後3~12日目に現れることが多く、3~7日間継続しますが、その後は元の状態に回復します。


イホマイドによる副作用


●出血性膀胱炎
尿が近い(回数が増える)、尿に赤みが出る、尿が残った感じ、排尿痛といった症状が起きる可能性があります。十分に水分を摂取するよう心がけましょう。また、膀胱炎を予防するお薬としてウロミテキサン注を使用します。


注意が必要な副作用について


まれな副作用ですが、このような症状が発現した際には医師・薬剤師・看護師へ至急ご連絡ください。

  • 呼吸困難、じんましん、眼や唇の周りが腫れる、冷や汗、ドキドキするなど(アナフィラキシー様症状)
  • 極端に尿の量が減る、顔や手足のむくみ(急性腎不全)
  • 突然、胸が締めつけられる感じがする、胸の痛みが長く続く(心障害)
  • 息をするとひゅーひゅー音がする、痰のからまない咳が出る(間質性肺炎)
  • 高音域の声や音が聞こえにくい、耳鳴りがする(聴力低下・難聴)
  • 激しい腹痛、腹部膨満(消化器症状)



上記の副作用に関する情報は、夫が抗がん剤を投与するにあたり、薬剤師の方から頂いたものを少しだけ読みやすく改変したものです。