2011/11/02

"メソトレキサート大量療法"について

メソトレキサートとは

メソトレキサートとは、アメリカで開発され、病気ごとに投与量が異なり、様々な薬剤と併用されることによって、白血病、絨網性疾患、乳がん、胃がん、悪性リンパ腫、尿路上皮がん等多くのがんに治療効果が認められている薬です。飲み薬でリウマチの治療に用いられることもあります。尿が酸性になると尿細管内で結晶化し、腎不全を発現することがあるので、尿をアルカリ化する薬を投与することがあります。

起こりやすい副作用について

●白血球減少
抵抗力が弱くなります。かぜのような症状がでやすくなるので、うがい・手洗いを心がけましょう!

●赤血球減少
めまい、ふらつき、疲れやすい、口の中やまぶたの内側の蒼白などが起こることがあります。

●血小板減少
原因不明のあざ、鼻血、頭痛、歯肉の出血などが起こることがあります。

●食欲不振・悪心・嘔吐
直後から現れることがあります。2~3日ほど続きますが、その後に回復に向かいます。

●腎障害
治療開始前及び治療中に補液を投与し、同時に十分な水分を補給することで、腎障害を予防する場合があります。また、利尿剤も投与することがあります。

その他の副作用について


●口内炎

●発疹、紅斑

●下痢

●脱毛

注意が必要な副作用について

まれな副作用ですが、この様な症状が現れた際には医師・薬剤師・看護師へご相談ください。

  • 呼吸困難、じんましん、眼および口の周囲の腫れ、冷汗、頻脈(アナフィラキシー様症状: 頻度不明)
  • 全身倦怠感、食欲不振、疲れやすい、腹部不快感(肝障害: 記載なし)
  • 顔・手足などのむくみ、尿量の減少、尿が赤みを帯びる、体重減少、口の渇き(腎障害: 記載無し)
  • 胸痛、意識障害、呼吸困難、(空)咳、発汗、発熱、ピンク色の痰がでる、尿量の減少、むくみ、頭痛、全身倦怠感(肺障害: 記載無し)
  • 中央に浮腫を伴った発疹、まぶた・眼球結膜に充血、口腔内の痛みを伴った粘膜炎(皮膚障害: 記載無し)
  • 腰や背中の痛み、腰のだるさ、背骨、手首の付け根、股関節付近の骨折(骨粗鬆症: 記載無し)
  • 突然起こる激しい腹痛、背部痛、もたれ、胸やけ、吐き気、嘔吐、食欲不振(消化器症状: 記載無し)
  • 足腰がおぼつかない、思うように話すことができない、手が震える、めまい、けいれん(中枢神経障害: 記載無し)