薬名 | 一般名 | 説明 |
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リツキシマブ | 中悪性度非ホジキンリンパ腫の治療に使用されます。胎児に及ぼす影響に関するデータ、あるいは男女の生殖能に及ぼす影響に関するデータはありませんが、投与中および投与後12ヵ月の間は避妊するように注意してください。 | |
オンコビン注 | ビンクリスチン硫酸塩(VCR) | 急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、神経芽腫、ウィルムス腫瘍、横紋筋肉腫、睾丸胎児性がん、血管肉腫などの治療に用いられます。 また、これ以外のがんの治療に用いられることもあります。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬で治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
ベプシド注 | エトポシド(VP-16) | 小細胞肺がん、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、精巣(睾丸)腫瘍、絨毛性疾患の治療に用いられます。また、これ以外のがんの治療に用いられることもあります。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬で治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
メソトレキセート注 | メトトレキサート(MTX) | 急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、絨毛性疾患の治療や症状の緩和に用いられます。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、治療期間中や治療が終わって少なくとも半年間は、男性の方も女性の方も避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した場合には、すぐに医師に相談して下さい。 |
エンドキサンP錠 | シクロホスファミド(CPA) | 多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、乳がん、急性白血病、真性多血症、肺がん、神経腫瘍、骨腫瘍、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、咽頭がん、胃がん、膵臓がん、肝臓がん、結腸がん、子宮がん、卵巣がん、睾丸腫瘍、絨毛性疾患、横紋筋肉腫、悪性黒色腫などの治療に用いられます。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されており、人においても催奇形性を疑う報告がありますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
エンドキサン注 | シクロホスファミド水和物(CPA、CPM) | 多発性骨髄腫、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、乳がん、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、真性多血症、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、神経芽腫、網膜芽腫、骨腫瘍、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、咽頭がん、胃がん、膵がん、肝臓がん、結腸がん、睾丸腫瘍、絨毛性疾患、横紋筋肉腫、悪性黒色腫(メラノーマ)の治療に用いられます。また、これ以外のがんの治療に用いられることもあります。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されており、人においても催奇形性を疑う報告がありますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
塩酸プロカルバジンカプセル | プロカルバジン塩酸塩(別名:塩酸プロカルバジン)(PCZ) | ホジキン病、非ホジキンリンパ腫の治療に用いられます。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した場合には、すぐに医師に相談して下さい。 |
シスプラチン注/シスプラメルク注/ プラトシン注/ブリプラチン注/ランダ注 | シスプラチン(CDDP、DDP) | 睾丸腫瘍、膀胱がん、腎盂・尿道がん、前立腺がん、卵巣がん、頭頸部がん、非小細胞肺がん、食道がん、子宮頸がん、神経芽細胞腫、胃がん、小細胞肺がん、骨肉腫、精巣腫瘍、卵巣がん、性腺外腫瘍、悪性胸膜中皮腫、悪性骨腫瘍、子宮体がん、悪性リンパ腫、小児悪性固形腫瘍(横紋筋肉腫、神経芽腫、肝芽腫その他肝原発悪性腫瘍、髄芽腫等)などの治療に用いられます。また、これ以外のがんの治療に用いられることもあります。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
ノバントロン注 | 塩酸ミトキサントロン(MIT、MXN) | 急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、乳がん、肝臓がんの治療に用いられます。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した場合には、すぐに医師に相談して下さい。 |
ラステットSカプセル | エトポシド(VP-16) | 小細胞肺がん、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、子宮頸がんの治療に用いられます。 動物の試験では奇形を引き起こすことが報告されておりますので、妊娠の可能性のある方は何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した場合には、すぐに医師に相談して下さい。 |
アドリアシン注 | ドキソルビシン塩酸塩(DXR) | ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、胃がん、胆のうがん、胆管がん、膵臓がん、肝臓がん、結腸がん、直腸がん、乳がん、膀胱腫瘍、骨肉腫の治療に用いられます。また、これ以外のがんの治療に用いられることもあります。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬で治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
トポテシン注/カンプト注 | 塩酸イリノテカン(CPT-11) | 小細胞肺がん、非小細胞肺がん、子宮頸がん、卵巣がん、胃がん、結腸がん、直腸がん、乳がん、皮膚がん、非ホジキンリンパ腫の治療に用いられます。また、これ以外のがんの治療に用いられることもあります。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬で治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
ユーエフティカプセル/E顆粒(UFT) | テガフール・ウラシル配合剤(UFT) | 頭頸部がん、胃がん、結腸がん、直腸がん、肝臓がん、胆のうがん、胆管がん、膵臓がん、肺がん、乳がん、膀胱がん、前立腺がん、子宮頸がんなどの治療や症状の緩和に用いられます。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
ティーエスワンカプセル(S-1) | テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤 | 胃がん、結腸・直腸がん、頭頸部がん、非小細胞肺がん、手術不能または再発乳がん、膵がん、胆道がんの治療に用いられます。 動物の試験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
ベサノイドカプセル | トレチノイン(ATRA) | 急性前骨髄球性白血病の治療に用いられます。 胎児に奇形を引き起こすことが報告されておりますので、妊娠の可能性のある方は、治療中だけでなく、治療開始前少なくとも1ヶ月間と、治療終了後も少なくとも1ヶ月間は避妊することをお勧めします。 |
フトラフールカプセル | テガフール(FT-207) | 胃がん、結腸がん、直腸がん、乳がんなどの治療や症状の緩和に用いられます。 動物の試験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、妊娠の可能性のある方は何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談してください。 |
ロイケリン散 | メルカプトプリン(6-MP) | 主に急性白血病の治療に用いられます。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されており、人においても催奇形性を疑う報告がありますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをおすすめします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
アルケラン錠 | メルファラン(L-PAM) | 多発性骨髄腫の治療に用いられます。 動物の試験では奇形を引き起こすことが報告されておりますので、妊娠の可能性のある方は何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した場合には、すぐに医師に相談して下さい。 |
ハイドレアカプセル | ヒドロキシカルバミド(HU) | 慢性骨髄性白血病の治療に用いられます。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、妊娠の可能性のある方は何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
ダカルバジン注 | ダカルバジン(DIC、DTIC) | 悪性黒色腫(メラノーマ)の治療に用いられます。また、これ以外のがんの治療に用いられることもあります。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬で治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
ナベルビン注 | 酒石酸ビノレルビン(VNB) | 非小細胞肺がんの治療に用いられます。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、妊娠の可能性のある方は何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
ジェムザール注 | 塩酸ゲムシタビン(GEM) | 非小細胞肺がん、膵臓がんの治療に用いられます。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬で治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
イレッサ錠 | ゲフィチニブ | 非小細胞肺がんの治療に用いられますが、現在このお薬を使用できるのは、手術ができない方や再発してしまった方に限られます。 動物の実験で胎児重量の減少や出生児の早期死亡が報告されておりますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した場合には、すぐに医師に相談して下さい。 |
タキソール注/パクリタキセル注 | パクリタキセル(PTX) | 卵巣がん、非小細胞肺がん、乳がん、胃がんの治療に用いられます。 動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬で治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
マブリン散 | ブスルファン(BUS) | 慢性骨髄性白血病、真性多血症の治療に使用されるお薬です。動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、治療期間中や治療が終わって少なくとも4ヶ月間は、男性の方も女性の方も避妊なさることをおすすめします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
5-FU錠 | フルオロウラシル(5-FU) | 胃がん、結腸がん、直腸がん、乳がん、子宮頸がんの治療に動物の実験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、男性の方も女性の方も何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した場合には、すぐに医師に相談して下さい。 |
ノルバデックス(D)錠/タスオミン(D)錠 | クエン酸タモキシフェン(TAM) | 主に乳がんの治療に使用されるお薬です。動物の実験では、妊娠や分娩への影響が報告されており、このお薬を使用している患者さんにおいても、流産・先天異常・胎児死亡などの報告がありますので、お薬を飲んでいる間はもちろん、お薬を飲む必要がなくなってから少なくとも2ヶ月間は、何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。ただし、避妊方法の1つである経口避妊薬(ピル)は、このお薬の効果を弱めるため使用しないで下さい。もしこのお薬で治療を行っている間に妊娠した場合は、すぐに医師に相談して下さい。 |
グリベック錠 | メシル酸イマチニブ | 染色体検査や遺伝子検査により慢性骨髄性白血病と診断された方に限って使用されるお薬です。このお薬は動物の試験で奇形を引き起こすことが報告されておりますので、何らかの方法で避妊なさることをお勧めします。このお薬を使った治療を行っている間に妊娠した際は、すぐに医師に相談して下さい。 |
2014/09/14
避妊の必要があるお薬
夫の闘病を支えてくださる国立がん研究センター病院の医師や薬剤師の方々からいただいた情報および「がん情報サービス」の情報をもとに記事を書いています。